ラクロでペアリング走行。母娘でお花見を楽しむ
当日の模様を動画にしてみました。こちらもどうぞ。
東京の桜が満開となった3月23日、86才の母とラクロの試乗を行いました。
実は2月に試乗を行いレポートする予定だったのですが、新型コロナウィルス
による緊急事態宣言発令のため、延期になっていたのです。
しかし災い転じて福となす。そのおかげで桜満開の空の下、ラクロに乗る
ことができました。
今回は、3月19日(金)から4月8日(木)まで実施されていた特別企画「ラクロで
お花見ツアー」に合わせて、母と私のペアリングツアーという形で試乗させて
いただきました。ルートは「石川島公園ルート」です。スタート地点は「上海
ダイニング」前の広場。ここからパリ広場を経由して、隅田川に沿って石川島
公園を相生橋方面に進みます。そしてコーシャタワーの裏あたりで折り返し、
スタート地点まで戻る約20分のコースです。
さて、やや緊張しながらラクロに乗り込む母。シートは45度ドア側に回転し、
高齢者も乗りやすいよう配慮してあります。乗り込み確認後、スタートボタンを
タッチしてもらうと、ラクロはあらかじめプログラムされた道のりをゆっくりと
走り始めます。娘の私は約1メートル離れたその後を、もう一台のラクロに乗って
続きます。今回は2台での走行でしたが、このペアリングツアーは最大4台まで
可能とのこと。互いの距離を適切に保ちながら移動ができるため、コロナの感染
リスクを押さえてみんなで楽しめますね。
パリ広場の角を曲がると、満開の桜が迎えてくれました。左手には緩やかな
隅田川の流れ、頭上には桜のアーチと、素晴らしい眺めです。ラクロの走行速度は
時速3~4キロで、大人の歩行よりやや早い体感です。小さいお子さんを連れた
お母さんたち、お散歩を楽しむ地元の方々、またビジネスマン風の外国人のグループと
、たくさんの人たちの間をラクロは「こんにちは」、「ロボットが走行しています」と
挨拶しながらどんどん進みます。前に人がいたり障害物がある場合は自動でストップ
するし、つくつき編集長がわざと前に立ちはだかると「すみません、道を譲ってください」
と声がけするほどの賢さです。ルート最後の上り坂も、ひるむことなく登りきるラクロ。
なんとも力強いです。そしてトラブルもなく、終点まで無事、帰ってくることができました。
普段の母は杖をついての歩行で、なかなかこれだけの距離を一人で歩くことはできません。
ラクロのおかげで体への負担も少なく、満開の桜を満喫した母は「最高でした」と喜び
しきり。ペアリングツアーは家族や友人で安心・安全に走行体験が共有でき、今のご時勢
にフィットしたサービスだと思いました。
ラクロは、元々自動運転システムを手掛ける株式会社ZMPが開発し、商品化され
ました。日本だけでなく、世界30か国から集めた優秀な技術者の知恵を結集したという
このラクロ。現在、佃・月島エリアを中心にシェアリング(乗り合い)サービスを展開し、
50を超えるお店や施設へのアクセスが可能になっています。母のように歩行が難しくなっ
た高齢者には心強いサービスですね。今度は聖路加病院への通院にラクロを使ってみよう
かな。これからもMade in Japanの技術力を活かして、高齢化の進む社会に役立って
もらいたいものです。
(読者レポーター 坪田)