好美の幕末中央区15 江戸三大道場の一つ「士学館」
コラムcolumn
江戸三大道場の一つ「士学館」が京橋に
幕末江戸三大道場の一つ『位の桃井』桃井春蔵の鏡新明智流『士学館』は、京橋公園のすぐ近くにかつてありました。
1856年、土佐の武市半平太や人斬りで有名な岡田以蔵が入門しており、武市は剣の腕前と人物が高く評価され、その後塾頭も務めました。
また道場の主、四代目直正は、幕末の混乱期は将軍徳川慶喜の上洛に警護役として同行するなど活躍をみせました。その後戊辰戦争の開戦に反対、幕府軍を離脱。その後大阪にて薩長の兵に剣を指導、そして監軍兼撃剣師範を務めました。その他二つの道場は、「玄武館 北辰一刀流 神田於玉ヶ池」「練兵館 神道無念流 九段下」です。ちなみに剣道二段の編集長は北辰一刀流です。
WRITER
祖父江 好美YOSHIMI SOFUE
コラム「幕末中央区」担当。声と身体を使った表現分野で活動している講師陣による団体「ココラボ」の代表。つくつきが開催したR65ミュージカルの作詞作曲演出を担当。鬼の演出家で出演者のシニアをビビらせた。幕末大好きのお母さんです。