好美の幕末中央区14 十返舎一九
コラムcolumn
勝どきの幕末
江戸時代後期に活躍した人気戯作者 十返舎一九。
一般的な幕末開始の1853年より少し前に亡くなっていますが、江戸時代後期ということで紹介しちゃいます。
十返舎一九といえば、有名なのが「東海道中膝栗毛」主人公の栃面屋弥次郎兵衛と喜多八が日本橋から東海道を旅し、伊勢参宮の後、京都へたどりつくという旅物語です。 この作品は大ヒットし、日本で初めて文筆活動のみで生活していける職業作家となったカリスマ的な存在です。今回はそんなカリスマ十返舎一九の辞世の句をご紹介します。
「この世をば どりゃおいとまに せん香の 煙とともに 灰さようなら」
斬新でユーモアたっぷり!
十返舎一九の墓 東陽院中央区勝どき4丁目
WRITER
祖父江 好美YOSHIMI SOFUE
コラム「幕末中央区」担当。声と身体を使った表現分野で活動している講師陣による団体「ココラボ」の代表。つくつきが開催したR65ミュージカルの作詞作曲演出を担当。鬼の演出家で出演者のシニアをビビらせた。幕末大好きのお母さんです。