「東京かわら版」代表井上さん演芸コラム 女流演芸家⑱
コラムcolumn


月島三丁目東京かわら版代表井上さん演芸コラム⑱
演芸界は男性社会と言われていましたが、その状況も変わりつつあります。特に講談界においては、今や東京では女性の講談師のほうが全体の半数以上を占めています。
片や落語界をみてみますと女性の噺家も段々と増えてきておりますが、それでも東京の女性落語家で真打の方は20人にも満たないのが現状です。
そんな状況の中、2023年3月に蝶花楼桃花師匠の肝いりで「桃組」と銘打って、浅草演芸ホールで出演者全員が女性という番組が開催されました。落語家はもちろんのこと、講談や漫才、奇術、三味線漫談、太神楽などの色物に至るまで全員が女性。この企画は毎年行われるようになりました。最近では抜擢で真打に昇進された林家つる子師匠も話題になっております。落語の腕前はもちろん、様々なユニットやグループでもご活躍されています。
柳亭こみち師匠はなんと出産直前まで高座に上がっていました。落語を愛する気持ちと、高座に穴をあけないという責任感の現れかと思います。
老若男女、実に様々な演者さんが日々ご活躍されていますので、是非皆さんの「オキニ」を見つけて、演芸を楽しんでいただければと思います!
東京かわら版代表井上健司月島三丁目14-5西仲通り相田書店他で発売中
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