住吉神社例大祭 入門 2018.05.12

宮神輿の邪気を払う  獅子頭

コラムcolumn

宮神輿の邪気を払う  獅子頭

宮神輿の邪気を払う  獅子頭
宮神輿が渡御する前日、宮神輿の行幸路の邪気を払うため、獅子頭が巡行します。獅子頭が住吉神社でご祈祷を受け終わった後、合図とともに、それはもう大変な勢いで若衆が境内へと流れ込み、必死の形相で獅子頭の鼻づらを掴みます。
この獅子頭の鼻づらをつかむと縁起が良いとされていて、資料によると老人が獅子に触れれば健康長寿が約束されるという、とてもありがたいものなのです。佃の町中だけで子どもが担ぐ文政二年に作られた「黒駒の獅子」は、漆塗りの良しあしを判断するために、熱湯へ浸しても少しも漆がはげなかったと言われるほどの塗りが施されているもの。ほかにも、「龍虎の頭」と呼ばれる龍頭・虎頭は、佃島がかつて火災の危機に陥ったときに、龍虎を差し上げると風向きが変わり延焼を免れたという伝説がある。
これらの、「住吉神社獅子頭宮出し」、「黒駒の獅子」、「龍虎の頭」、すべて中央区の無形・有形民俗文化財です。これらの獅子を保存して守っている人たちこそ、文化の継承者であり守り手ですね。

この記事は住吉講大若衆、菊池さん(このシリーズ記事には必ずどこかに写っています。菊ちゃんを探せ!)の協力で月島3丁目保科さんが取材しています。
その菊池さんの祭りを二倍楽しめるトリビア知識 獅子頭 どちらが雌、雄でしょう。ヒント角と擬宝珠で分かる。御仮屋では獅子頭の耳が取り替えられる。

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