フレンド薬局通信 2024年12月

No.135 食中毒 カンピロバクター

暮らすlife

最近薬局で2名ほど鶏肉が原因による食中毒(カンピロバクター感染)の患者さんを見かけました。BBQなど屋外では低温での保存も難しいのでしっかりと加熱処理することが重要です。
今週は鶏肉による食中毒 カンピロバクターの対策についてまとめます。
カンピロバクターに感染した場合の主な症状は以下の通りです。通常、感染後2~5日以内に症状が現れます。
1. **腹痛**
2. **下痢**:
3. **発熱**
4. **吐き気と嘔吐**
5. **全身の倦怠感**
6. **筋肉痛**:一部の患者では、筋肉痛や頭痛を伴うこともあります。
 カンピロバクターによる症状は通常、1週間程度で自然に改善しますが、脱水症状や重症化する場合もあるため、特に症状がひどい場合や免疫力が低い人は、医師の診察を受けることが推奨されます。また、まれにギラン・バレー症候群と呼ばれる神経障害を引き起こすこともありますので、注意が必要です。
対策
1. **十分に加熱する**: 鶏肉はサルモネラ菌やカンピロバクターなどの食中毒の原因菌を含む可能性があります。中心部までしっかり加熱し、内部温度が75度以上になるようにしましょう。
 2. **生肉の取り扱いに注意**: 生の鶏肉を扱う際は、他の食材や調理器具に触れないように注意します。生肉を触った後は、手をしっかり洗いましょう。
 3. **保存方法**: 生の鶏肉は冷蔵庫で保管し、できるだけ早く調理します。長期保存する場合は冷凍し、解凍する際も冷蔵庫内でゆっくりと解凍するのが安全です。
 4. **消費期限を守る**: 消費期限を過ぎた鶏肉は食べないようにし、新鮮な状態で食べるように心がけましょう。
 5. **調理中の味見を避ける**: 調理中の鶏肉は完全に火が通る前に味見をしないようにします。
 これらの点を守ることで、鶏肉を安全に楽しむことができます。

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