まちかど植物観察日記 2024.08.09

つくつき散歩草花日記9 ムクゲ

おでかけtrip

つくつき散歩草花日記9 ムクゲ

隅田川の花火大会が終わると盛夏の8月。茶席では底紅の白い一重の木槿(むくげ)を涼し気に活けることが好まれます。佃月島は勝鬨橋近くに、本願寺の周りでも元気よく咲く夏の木で、花も一重に八重、色も白からピンク、赤紫と多様です。中国原産ですが、日本にも古くから渡来し、古名は波知須(はちす)。蕾は下痢止め、樹皮はかゆみ止めチンキ、実は頭痛薬となって、平安の頃から人の暮らしに寄り添ってきた花なのです。
追加情報 ムクゲの樹皮はかゆみ止めチンキと言いますが、抗菌抗カビ効能で、水虫田虫の治療に使われてたらしいです。

WRITER

HARUNA NAGAI

コラム「まちかど植物観察日記」担当。野鳥と並んで街歩きで見つけた草花を紹介している人気コラム。街歩きで見つけるのは草花だけではなく、ホームページ限定で執筆しているグルメコラム「隣町へ夜 散歩」ではユニークな飲食店を紹介している。

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