まちかど植物観察日記23 水引草
おでかけtrip

十月に入り空が透明感を増すこの頃、月島の路地裏に赤と白の水引草が咲きだします。
長い花穂に小さな赤花が鈴なりに咲き、祝儀袋の紅白水引の紙紐に見立てて名付けられました。白花は銀水引と呼ばれます。渋い緑葉に差色の赤が艶やかで茶席の花として人気。露地でこの花と出会うと茶心のある住人がいらっしゃるのだな、と思うのです。半日陰の林や路傍に生育する丈夫な多年草植物で、庭園の植栽にも用いられています。
WRITER
永井 春菜HARUNA NAGAI
コラム「まちかど植物観察日記」担当。野鳥と並んで街歩きで見つけた草花を紹介している人気コラム。街歩きで見つけるのは草花だけではなく、ホームページ限定で執筆しているグルメコラム「隣町へ夜散歩」ではユニークな飲食店を紹介している。