演芸コラム 2024.12.21

東京かわら版Vol.13:太神楽

コラムcolumn

東京かわら版Vol.13:太神楽

月島三丁目「東京かわら版」
代表井上さん演芸コラム⑫ 落語会や寄席に初めて行った方に感想を聴くと「落語も良かったけど、紙切りがすごかった」「傘の上でお茶碗を回す芸(太神楽=だいかぐら)に驚いた」などとよく耳にします。
特にお子様や、外国のお客様には見てわかりやすい「色物」が人気があります。当連載の第7回でも記載しましたが、色物にはじつにさまざまな種類があります。
今回は太神楽について触れたいと思います。染之助・染太郎さんの「おめでとうございまーす」でお馴染みですね。太神楽は神話の頃から続く日本の伝統芸能で、元来は皆様の家を訪ねる芸でした。有名な神社にお参りできない方のために、一軒一軒家を訪ね、太神楽を演じてはお札を配っていたそうです。
寄席や多くのイベントでご活躍の鏡味味千代さんにお話を伺ったところ「太神楽で一番大切なことは、見ている方の幸せを祈る気持ちです。芸の一つひとつに意味がありまして、縁起の良い言葉も使い、見ているだけ聞いているだけでもハッピーになれる芸が太神楽なのです」とおっしゃっていました。ご自身のご予定や、太神楽に関する記事は、鏡味味千代さんのWEBサイトをご覧ください!

東京かわら版代表井上健司月島三丁目14-5 西仲通り相田書店他で発売中

WRITER

KENJI INOUE

コラム「演芸コラム」担当。月島3丁目に本社がある日本で唯一の演芸雑誌「東京かわら版」の二代目発行人。いろいろな視点で演芸を紹介している。おかげでつくつき読者の演芸ファンが急増して、山遊亭金太郎の襲名披露公演では多くの読者が参加した。

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