フレンド薬局通信 2024年12月

No.136 認知症の予防と運動について

暮らすlife

認知症の予防と運動について
認知症予防において、運動は非常に重要な役割を果たします。研究によると、定期的な運動は認知機能の低下を防ぎ、アルツハイマー病をはじめとする認知症のリスクを減らす効果があるとされています。以下、具体的な運動とその効果について説明します。

1. 有酸素運動

ウォーキングやジョギング、サイクリング、ダンスといった有酸素運動は、脳への血流を増やし、神経細胞の成長を促進します。また、脳内の炎症を減少させる効果もあり、認知症の予防に役立ちます。

2. 筋力トレーニング

筋力トレーニングは、身体のバランスを保つだけでなく、認知機能にも良い影響を与えます。特に中高年層において、筋肉を鍛えることは運動能力を保ち、脳の健康をサポートします。

3. バランス運動とストレッチ

ヨガや太極拳といったバランス運動やストレッチは、身体の柔軟性やバランス感覚を高めるだけでなく、リラクゼーション効果によりストレスを軽減し、脳の健康を守る効果があります。

4. 複合運動

ダンスやスポーツなど、身体の動きと認知を同時に使う運動は、脳の複数の領域を刺激し、認知機能を維持する効果が高いとされています。これらの活動は、記憶力や判断力、反応速度を向上させるのに有効です。

運動の頻度と強度

認知症予防に効果的な運動は、週に3~5回、30分程度の中強度の運動が推奨されています。無理なく続けられる運動を選び、楽しみながら取り組むことが重要です。

その他のポイント

運動は単独で行うよりも、社会的なつながりを持ちながら行うとさらに効果的です。例えば、友人や家族と一緒にウォーキングをしたり、地域の運動グループに参加することで、社会的交流が増え、それ自体が認知症予防に寄与します。
認知症予防には、バランスの取れた食事や十分な睡眠も不可欠ですが、運動は特に効果的な方法の一つです。

関連記事RELATED POST