フレンド薬局通信 2024年12月

No.137  難聴と認知症

暮らすlife

今週は先週に引き続き認知症関連で、難聴と認知症についてお伝えしたいと思います。
先週認知症の予防について書きましたが、最近認知症のリスクとして難聴が認知されてきています。ある報告では難聴を放置すると認知症のリスクが約2倍になると言う報告もあります。
なぜ難聴が認知症のリスクとなるのでしょうか。人間は常に外界の音の情報を脳で処理しながら生きています。起きている時はもちろん寝ている時でさえ音を処理し異常を感じればしっかりと脳に伝えて危険などから守る働きもします。
難聴になると音の情報がなくなり脳への刺激が少なくなります。難聴の程度にもよりますが重度になればなるほど脳への刺激も減っていくことは明らかです。刺激が減り脳の萎縮や神経細胞の弱まりに繋がり認知症のリスクとなります。
また人や社会との繋がりもつい避けがちになってしまう方もいてますます認知症が進む要因となります。
耳が聞こえづらいなと感じたらすぐに専門医を受診してください。補聴器などもぜひ検討を。

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