No. 83 子宮頸がんワクチン
暮らすlife
今週は子宮頸がんワクチンについてです。
子宮頸がんは子宮の出口に近い粘膜にできるがんで、95%以上でHPV(ヒトパピローマウイルス)が原因と言われています。主な感染ルートが性交渉です、ほとんどの人が感染しても自己免疫で死滅しますが一部の人でウイルスが排除されず数年から十数年かけてがん化します。原因がウイルスであることがほとんどのためワクチンによる予防が可能です。
国内では2022年に接種推奨が再開され、この4月から9種類のHPVに対応する9価ワクチンが公費で定期接種できるようになります。この9種類は子宮頸がんの原因ウイルスの90%をカバーします(今までは2価、4価のみで原因ウイルスの65%をカバー)。
また男性でもHPVが肛門がん、中咽頭がん、舌がん、尖圭コンジローマの原因となるため対象を男性に広げる動きもあります。(現在も自費での接種は可能)