東京かわら版代表井上さん演芸コラム34 前座さんのお財布事情
コラムcolumn

月島三丁目「東京かわら版」
今回も落語立川流、談四楼門下の前座さん立川公四楼(たてかわこうしろう)さんにお話を伺いました。テーマはズバリ、お金についてです。
元中央区役所の職員なので、公務員の公で公四楼です。今回は、前座のお財布事情についてお話いたします。師匠に入門してすぐ給金をいただけるのかと思いきや、そうではありません。まず見習いとなり、その期間はほとんど収入がありません。私は数ヶ月間見習いを務めました。
前座となって楽屋に入れるようになっても、すぐに十分な生活費を稼げるわけではありません。入門前に「預金はあるか?」と聞かれるのはそのためです。私は公務員の退職金があったものの不安でした。
落語の定席は年中無休で興しています。しかし、立川流は定席以外で寄席を開催しているため、毎日仕事があるわけではありません。そこで、主な収入源となるのは、寄席以外の、師匠方の落語会のお手伝いです。「ワキの仕事」と呼ばれています。
仕事をいただくには、日頃から師匠方の信頼を得なければなりません。前座修行中は遊んでいられる余裕のない生活なのです。
東京かわら版井上健司
月島三丁目14-5 西仲通り相田書店他で発売中 ネットショップ「東京かわら版のお店」


